【捕獲準備】イノシシ捕獲の為の罠猟準備と知識 まとめ

29年度の狩りは、
12月 2日の雌イノシシ30キロ、
12月20日の雄イノシシ23キロで終了となりそうです。

もっと捕れると甘い考えでしたが、そこまでイノシシはバカではありませんでした!

モリを作って狩りをするのとは色々と違いがあり、原因が目の前で確認することができない修正することができないってのはどこをどう直せばいいのかがわかり辛く、

自分が「こうすれば良いだろう!」と思ったことが裏目に出てしまっていたのでは??

目次

空振りと空弾きの度に自己反省

情報や知識を手に入れやすくなってるのですが、経験が伴っていない部分が多々あり、失敗の分析が上手く出来ていなかったのも大きいと思いました。

魚狩りと同様に生きた情報や知識として様々なことを教えていただいたのは山で出会った罠猟師の先輩方です。

来年度の狩りに生かすため備忘録として教えていただいたことを書き記しておこうと思います。

罠猟の準備

  1. 解禁日の2か月前に罠を作り、山の泥水に付け込んでにおいを消しておく。
  2. 山に入る服装は香りのついていない洗剤で洗濯する。
  3. イノシシを捌いた時に来ている服や長靴はにおいが残っていると警戒心を非常に高めるので注意!
  4. ダニが付いたらすぐにわかる白い色の長靴とズボンが推奨
  5. 顔と首、足首には虫よけスプレーをしっかりかける。
  6. 罠を設置したら3日間は人間と罠の匂いが強いのでかかり難い。確認は4日ごとが望ましい。
  7. 罠が1種類だとイノシシが学習してしまうので2種類準備して捨て罠と本罠を設置すると掛かりやすい。
  8. 空弾きしたら10センチ程度位置をずらして設置する。
  9. 設置したら作動するかどうか隠した状態で試してみる。

イノシシの習性

イノシシの習性
  1. 11月から12月半ばまでは繁殖期の前で積極的に捕食活動をしている
  2. 12月下旬から2月頭まではメスが出産し子育てで忙しい、盛りの付いた雄イノシシが動きまくっている
  3. 11月15日の解禁直後はイノシシがスレてなく罠にかかりやすい。
  4. イノシシの嗅覚は1億倍ともいわれているが、風が強い斜面の罠はにおいを判別できなくなる。逆に盆地はいつまでも匂いが残りやすく難しい。
  5. えさ場やヌタ場は警戒心が強く、動き方が予想しにくいのでかけるのは難しい
  6. ヌタ場やエサ場までの移動のための通路は結構油断して歩いているのでかけ易い
  7. なぜか左前脚に罠がかかりやすい。

熟練ハンターの実績

  • 狩り歴5年のリョウさん:17頭
  • 狩り歴30年のイシさん:30頭
  • 先輩の罠も見回っているケダさん:23頭
  • ねじりバネを使うソロハンターさん:12頭

最大サイズ:70キロ(イシさん)→縛って生け捕り!!

石垣島のイノシシの味について

石垣島のイノシシの味について
  • 生後1年目の20~30キロのイノシシ肉は雌雄関係なく臭み無く美味しい。
  • 解禁直後のイノシシはドングリが主食なので極上
  • 繁殖期に入ると雄はフェロモンで獣臭さが増悪し、常に走ってるため痩せてマズイ場合がある。
  • 無傷で手に入る罠猟だが、放置期間が長いと内出血を起こし可食部位が減ってしまう。
  • ワイヤーのキンクも危険なのでこまめな見守りと早めの回収に心がける。
  • 内臓のさばきは胃袋、小腸、大腸は別々に捌く、流れのあるきれいな川でやった方が効率よい、寄生虫が居るので綺麗に取り除くことを心がける。
  • 皮の焦げは風味にもなるが、料理によっては邪魔になる。

悪いハンター、

出会った先輩ハンターの方々は、たまたま人柄の良い方ばかりだったので良かったのですが・・・
噂で悪い人がいることも聞きました。
先輩ハンターから教えていただいたのですが、こんなハンターもいます。

  • かかった獲物を罠ごと盗む。
  • わざと空弾きさせる。
  • 違法罠でしかも放置で腐乱死体になったイノシシも見た。
  • 狩りの性質上銃猟師との共存が難しい場合があり、罠にかかって犬が傷ついたので慰謝料を請求された。
  • 「ここは自分のなわばりだ!」と言って他の罠猟師へ嫌がらせをする人がいる、石垣島も、いい人は沢山いますが同じフィールドでやってる分、競争化してしまいます。生活かけてやってる方もいますので、充分注意して猟をしていきます。

最後に、

運よく今年は罠猟師や銃猟師で嫌な思いすることなく終わりそうです。

先輩猟師に自分の成果を伝えると「1年目にしては大したもの」とは言ってくれていますが、

29年度の狩りは、自分にとっては何とも悔しい結果です!

来年度は目標20頭!!

猟期の終了とともに来年30年度に向けて備えをしておきます!!

あ、これからは舞台は海が始まりますので、天気が良く成り次第また海の事も書きますし、良い罠が思いついたらそれをまた形にしてより良いものを作っていきますね!!

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この記事を書いた人

ベンケイ

八重山諸島のフィールドを研究しながら色んな探索・狩り・料理・絵とかなりワイルドに多彩な才能を繰り広げるエンターティナーな存在

遊びのメンバーもベンケイさんと海に一緒に行くと自然の知識が多くて面白く、海へ行くとモリ持って、一人でテンション上がってどこかに見えなくなり、魚と共に戻ってきます。

山は山菜や、生き物を捕まえては料理して、料理のバリエーションも半端ないです。

あの、ナスDと良い勝負するだろうなと思いながら、いつか対決出来る日がくるのを望んでおきます。

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