学生たちとサバイバル実習と安全確認

今年も石垣島遊びならではの常連大学生は今回は10人でサバイバル実習に参加!

若い彼らの食欲は旺盛です。

彼ら学生+友達のイモータンさんへの食料調達をしようと久しぶりの夜狩りに行きました。

目次

石垣島サバイバル実習

この日は少々ウネリがあり、なかなか体を固定できずいい魚が居ても外れると言う事が数回ありました。

そして何より魚そのものが少ない・・・・

「ヤバイ!でかいのを狩ると言っておきながら、満足に狩る事も出来ねえ・・・」有言実行の辛いところです。

「ヤバイ・・・」と、思いつつ何気なく岩の隙間に光を当てると・・・・!!!!!!!

何じゃこれは!!

コイツが接岸してるとは??何で何で???

そうです!

台風15号は職場のガラスを破壊しただけでなく、大きな波のおかげでデカイ魚をこっちに連れてきてくれたのです。

最新モデルの自作モリを目いっぱい引き伸ばし、脳天めがけて打ち込みます!!!

が!!自分心の弱さでしょう、手元が緊張のため震え、頭を少しかすってまんまと逃げられてしまいました。

「肝心なときにいつもこうだよ・・・」と今までの人生の色々な失敗場面が走馬灯のように流れます・・・

と、なんとも切ない気持ちで再び獲物を探し始めると、ありえないことが起きました。

その獲物が自分の近くに戻ってきたのです。

頭をかすったおかげで軽度の脳震盪を起こしてるのかもしれません。

再びモリを引き絞り急所めがけて打ち込みました。

ドゥン!!!良い所に当たったおかげで暴れることなく取り込みました。

そいつの正体は・・・・

サバイバル獲物

おそらく3キロ超えのアカジン!!

もちろん自己最高です!!

もちろん超高級魚!

その後も狩りを続けると、数は取れなかったものの大型の魚が良い感じで揃いました。

上からアカジン、フエフキダイ、テングハギ、半分しか写っていませんがヒブダイ!

数は少ないものの大きさに恵まれました。

狩りの成果を見た大学生は大喜び!

イモータンさんもメール越しに良いリアクション!!

みんな「明日の食事が楽しみ!!」と、嬉しい反応!!

魚が美味しいランチ

そして翌日、昼に仕事を終え、イモータンさんを迎えに行きました。

先日もそうでしたが、久しぶりに助手席に女性を乗せてのドライブです。

よーく考えたら最後に助手席に乗った女性は、去年のイモータンさんのお姉さん(エッキーさん)を空港に送ったのが最後だったか・・・・

ならば、久しぶりにデートっぽい事してみよう!!

と、すぐに米原に向かわず、ランチに行くことにしました。

鮮魚店が経営しているえいこ食堂です。

初見の方は「どこが入り口なんだろう?」と、わかり辛い店です。

ランチは650円~800円で色々ありますが、お勧めは季節の魚のバター焼きですね。

この日はカジキでした。

その時その時の良い魚を使うのでクロダイ(マンザイウオ)やシイラの場合があります。

そしてどれもそれぞれの魚の個性を上手く引き出して美味しいのです。

イモータンさんも「美味しい!美味しい!」を連発し、気に入ってくれたようです。

米原の潮流と安全確認

その後はウエットスーツと、安全の為の浮き具をもって、米原に向かいました。

昨日のうねりが気になるかなと思いきや今日はちょいと治まっているようです。

Q大生には「今日はセカンドリーフまで行くから、エッジで待ってってね!」と、6人グループのリーダー格の上級生に伝えました。

自分と楽さんはイモータンさんにシュノーケルの使い方と呼吸方法をちゃんと教え、いよいよできるように確認してから彼らの待ってるはずのリーフに行くと・・・・彼らが居ません???

沖を見るとはるか300m先に人影らしき物は見えますが・・・それも確信がもてない状態でした。

これは非常に危険な状態であることはわかっていましたが、海初心者の彼女に、「彼らが遭難しているかもしれないので、探しに行きますよ」と言うと彼女に不安を与えてしまうだろうし、あえてそれを伝えないまま「泳ぐのがきつくなったら僕の腰ベルトに指をかけてね、引っ張るから!」と伝え、しんがりを楽さんに任せて大急ぎで先に行った6人を追っかける事にしました。

イモータンさんは初心者にもかかわらず結構泳げているように見えました。

米原のセカンドリーフまでは、海のりは結構潮流があり、目視で修正しないととんでもない方向に体の向きを変えられてしまうのでヤバイのです。

およそ300mほど泳ぐと、セカンドリーフの浅瀬に立っている数人の人影が見えます。

彼らの姿が少し見えて安堵し、それからは少しスピードを落として彼らの居る場所まで泳ぎました。

およそ500mちょっと泳いで彼らの点呼をし、全員無事である事か確認取れました。

自分と楽さんは安心しました。

自分は、「リーフで待っててと伝えたつもりだったけど、よく伝わっていなかったみたいでゴメンネ。」と伝え、付け加えてここが危ない海域である事を言いました。

「何より無事でよかった」と、立つ事が出来る場所で状況説明しました。

先行した6人と楽さんはやはり格別な海の美しさに感動し、そのうちの一人が「べんけいさん!ここの魚の量も質もやばいっすね!」

とかなり興奮気味で「サメもいましたよ!サメも!!」

学生はみなタフです。

けど一人、普通の女の子が雑じっていることを忘れかけていました。

イモータンさんです。

※写真はイモータンさんの肉体的・心理的に近い状況を龍が如く0で表現したイメージです

「べんけいさん泳ぐの早いし、体はクタクタ、海底2万マイルみたいな底の見えない深いところをずっと泳いで凄く怖かったよ・・・・怖かったよ・・・」

自分はガイドの安全制と確認を深く反省しました。

ほぼ初心者にはとてもじゃないが厳しすぎる1キロ近い遠泳で、その途中は精神的にも不安になる底の見えない場所を200m以上泳がなくてはなりません。

自分は、「本当にごめん、もし万が一を考えとにかく早く行く事ばかりを考え、イモータンさんも大丈夫そうだったからと・・・・本当にごめん」

と言い終わる前ぐらいにイモータンさんは

「けど本当に綺麗な場所ですね、魚が沢山居ます!!」

安心して周りも見えるようになり、笑ってくれました。

しばらく魚と珊瑚の観察をした後、「じゃあ、帰りましょう!」ということで2人一組でグループ分けをし、お互い安全確認しながら泳ぎ始めました。

イモータンさんは自分の腰ベルトに捕まってもらい浜まで戻りました。

料理の獲物探し

そして料理の獲物探しへ、泳ぎ始めてすぐに60センチオーバーのアイツが居ました。

この周囲で大量に居るイワシを狙っているのでしょう。

自分らが近くを泳いでも逃げる気配すら見せず巡回しています。

察するに、コイツも昨日のアカジン同様に人間を知らないようです。

ゆっくりと潜行し近づきながらモリを引き絞り撃ち込みます!

スパーン!

とエラ穴を貫通し動きを止めることが出来ました!!

カスミアジですね!

もちろん自己最高の大きさです!!

手モリで取れたってのが我ながらカッコいい!!嬉しい!!

少し進むと水深5mになり穴に住む大きな魚がチラホラ見えるようになりました。

すると去年のQ大生の舌をうならせた、とても美味しいのに市場価値は低いというアイツが穴に隠れようとゆっくりと泳いでいました。

その状態だとたいてい逃げられるパターンですが、今日は運がある!ということで潜行しました。

コイツの装甲は固く、普通の魚の急所では弾き返られてしまいます。

目と頭蓋骨の隙間をめがけてモリを引き絞り打ち込みます!

ガズン!!!

普通の魚なら貫通しますが、カエシの部分ギリギリに刺さり止ってしまっていましたが、脳震盪を起こしたようで動きが止まっています。

その間に心臓とエラをメグシで引き裂き確保しました!!

「安心してください、履いてますよ!!」

そうです石垣島で去年に引き続き大型のゴマモンガラが狩れました。

それにしても自分の体がでかいので、イマイチ大きさが伝わらないのでイモータンさんにも持ってもらいました。

我ながら良い獲物です!!

そして2匹ともみんなの前で狩れるという奇跡!!

この日は色々とあったととが多すぎ&長すぎるのでここでいったん終わります。

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この記事を書いた人

ベンケイ

八重山諸島のフィールドを研究しながら色んな探索・狩り・料理・絵とかなりワイルドに多彩な才能を繰り広げるエンターティナーな存在

遊びのメンバーもベンケイさんと海に一緒に行くと自然の知識が多くて面白く、海へ行くとモリ持って、一人でテンション上がってどこかに見えなくなり、魚と共に戻ってきます。

山は山菜や、生き物を捕まえては料理して、料理のバリエーションも半端ないです。

あの、ナスDと良い勝負するだろうなと思いながら、いつか対決出来る日がくるのを望んでおきます。

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