2017、11、7
罠猟師の合格通知が来る以前から頭の中で罠を作るために素材を吟味し色々考えていました。
今回の狩りは今まで目の前の魚を追っかけて当たるか当たらないかの結果がすぐに出るものでしたが、罠は目の前では何も起こらないのでかかってもかからなくても改善点が見えてこないような気がするので不安です。
山の狩りは、今まで目の前の魚を追っかけて当たるか当たらないかの結果がすぐに出るものでしたが、罠は目の前では何も起こらないのでかかってもかからなくても改善点が見えてこないような気がするので不安です。
狩猟免許の罠猟師に合格
12月27日に発表がありなんとか合格です!!
合格したから、罠をすぐに設置したらダメで、まずは猟友会に入り、共済保険と狩猟者登録をします。
- 試験は5000円で登録
- 手続きや保険で3万円
- 狩猟税で1万
これは、イノシシで例えると6頭は最低取らないと割が合わないですね。
初年度は、とにかく修行修行の毎日にですね。
罠を作るために素材
そして今回自分がやろうとしているイノシシ狩りは狩猟という面と駆除という面があります。
罠で獲物の大きさを選ぶことは難しいです。
食べるにはまだ早いウリボウが捕れてしまう場合もあるでしょう。
心情としては逃がして大きくなるまで待つ!と言いたいのですが、今回は駆除という面からそれはできません。
モリだと獲物を選んで狩ることも出来るけど罠はそういかないのです。
また、手負いで逃がすのもいけないことなのでしっかりした罠を作らなければなりません。
というわけで、毎度の試作と素材吟味の日々です。
くくり罠の試作と素材吟味
海狩りのモリ作りの歴史を振り返り、かなり遠回りして今現在の武器に落ち着きましたので、
今回は現在実績のある罠を画面や動画上からわかる範囲でまねして作ってみました。
100円ショップの桝12センチと14センチを組み合わせ市販品の罠と塩ビパイプを加工して作った罠です。
セットするとこのようになり、12センチ枡を踏み抜くと・・・
このように10センチちょっと上がってくくります。
こんなものでいいのかな・・・
とぼんやりとした感じでこれで丈夫な素材に変えて量産すればいいか・・・と思っていました。
そんなある日、知り合いのエイジさんから「ちょっと手伝ってほしい!」との連絡があり、
内容は小さい100キロ位の噛み付き癖のあるミニブタを無傷で安全に捕獲してほしいとのことでした。
100キロ位のミニブタ・・・・
ちょとよく考えるとおかしな部分がありますが、早速、手伝いに行きます!
おい!ぜんぜんミニではない、豚様じぁーねーか!!
そして市販の罠を足元に置きましたがわざわざかかりに来るほど馬鹿な豚ではありませんですし、足の太さは12センチ以上の大きさがありました・・・・
かかるわけがありません。
この時点で市販の罠は使えない道具になりました。
普通のロープを投げ輪の要領で結んで足元に置いてエサを撒いてもロープを鼻先でどかしてエサを食べます。
うかつに手を入れ噛み付かれると骨は砕け7針以上の傷を負うのが確定なので無茶なことはできません。
ならば総勢6人のチームワークで何とかやろう!!
ということで3人が豚を棒でつついて混乱させ後ろ足を投げ輪でくくる作戦にしました。
これが、見事に成功!!
最初は豚の蹄の間にかかったロープを引っ張り上げましたが、ブタが足をひょいを持ち上げるといとも簡単に抜けました。
再び足にかかった時、今度は確実にくくる為足首より上のかかとの部分へかけるとしっかりとに抜けずに安定しました。
けど相手は100キロの豚です男3人がかりでぐいぐい引っ張り一人がユンボにロープをひっかけ引き揚げます。
釣り上げた状態で何とか足を前後ともに結び付けゆっくり地面におろしましたが頭を左右に振り叫び声を上げます。
固定されているとはいえ足もバタバタさせて危ないので「視界をふさぐと落ち着く!」
これは、生き物の心理で視覚から入ってくる情報を無くすと恐怖心が和らぐ、というわけで・・・
肩にまたがり
口と目をガムテープでふさぎました。
すると不思議に落ち着きました。
翌日に食肉センターに持っていき、アジの開きのようになって戻ってきました。
この豚の解体については次回書きます!!
さて、全く役に立たない作ったくくり罠について考えました。
わざわざ掘って設置しても足が上回る大きさだったら意味がない事と、くくる位置が低いと余裕で逃げられるか、もし爪の間にかかったら足を引きちぎり逃げてしまう・・・・
市販品の良い罠になると一つ8000円以上!
これらをクリアしたものを作ろう!といろいろ動画を見ていたら凄い人に出会いました。
片桐さんです。
罠の設置、罠の形、捕獲での動き!対イノシシ・鹿の武道家です!
よし!この人の道具をまずは、まねして作ろう!
まずは、材料仕入です。
くくり罠材料
トリガー部分
- 100円ショップ40センチステンレストング1本
- L字型アンクル145円2つ
- 12×18センチ厚さ3センチの板
バネ部分です
- 4mmワイヤー120センチ
- 4mmワイヤー用アルミのカシメ2個
- 塩ビパイプ13mmを6センチ+キャップ
- 塩ビパイプ16mmを6センチ+キャップ
- くくり金具1つ
- 塩ビ接着剤少々
- オシバネ93㎝
設計が上手く行くと制作も迷いなく速く出来ます!
動作テストは何度も繰り返ししっかりと15センチ以上の位置でのくくりが可能でした。
けどまだまだ改良の余地がありそうです!
もっともっと良い物を作るように頑張ります!!