はいさい!みなさん石垣島と言えば何を思い浮かべますか?
冬の石垣島で熱くなろう! 海遊びもいいけど、”いざり”で熱血漢になろうぜ!
「石垣島=夏のバカンス」のイメージ、強いよね! キラキラ輝く海で、砂浜を駆け抜けて、オリオンビールで乾杯! 最高の組み合わせだ。
ダイビングで、色とりどりの魚に癒されて、またオリオンビールで乾杯! まさに楽園だ。
でも、冬だって石垣島は魅力的なんだぜ!
青い海、青い空はちょっとお休みだけど、冬ならではの遊びがあるんだよ。
それが、「いざり」! いざりとは、石垣島の方言で「カニ」のこと。
今回は、冬場の石垣島で楽しめる「いざり(カニ)」を捕まえる「ウムズナー狩り」の魅力を紹介するよ!
いざりとは、
いざりとは、
石垣島で冬に行われる伝統的なタコ狩りのことです。
ウムズナーと呼ばれるタコを捕まえるために、夜間に海岸を歩き、イーグンと呼ばれる釣り竿のような道具でタコを突く方法が一般的です。
タコは遠浅の海岸に隠れて生息しており、干潮時に潮が引いて干上がっている場所で眠っていることが多いそうです。
また、ウムズナーは冬の11月~2月ごろの大潮の干潮時に獲れるそうです。
石垣島の冬の遊び
今回は石垣島の冬のローカルな遊びをピックアップ!
石垣島も寒い冬が来るんです!でも温かい時は温かいです。
そして、その冬に獲れる謎の「ウムズナー」についてまとめてみました。
※情報については海人のおじぃ監修の元、載せています。
ウムズナーって何?
石垣島やその周辺の離島でも捕る事が出来る「ウムズナー」ですが、そもそもどんな生き物なの?ということで調べました。
そう、あの大きな8本足の真っ黒い墨を吐くタコ!ではなく、頭は小さく足は細ながーーいタコなんです!
ウムズナーというのは方言で、和名では「ウデナガカクレダコ」といってその名の通り、腕が長く、遠浅の海岸に隠れて生息しています。
色は灰色のような薄茶色のような色でカニなどを食べて暮らしています。
沖縄の海のミステリー:ウデナガカクレダコ
「ウムズナー」…聞き慣れない響きの名前ですが、実は沖縄ではよく知られた、とってもユニークな生き物の名前なんです。
その正体は、ウデナガカクレダコと呼ばれる小さなタコ。私たちが普段「イイダコ」と呼んでいるタコにそっくりですが、実は、以前は別の種類と混同されていた、まさに海のミステリーに包まれた存在なんです。
小さいけど、存在感抜群!
沖縄の遠浅の海岸、干潟、砂浜、岩の割れ目など、身近な場所に生息しているウデナガカクレダコは、その名の通り、長い腕を持つのが特徴です。つぶらな瞳が愛らしく、その姿はまるでアニメのキャラクターのよう。
小さいながらも、その賢さは他のタコに劣らず、巧みな擬態術や、獲物を捕らえるための戦略など、様々な能力を持っています。まさに、海の小さな賢者と言えるでしょう。
「イイダコ」とウデナガカクレダコ、一体何が違うの?
実は、以前は沖縄に生息しているウデナガカクレダコは、アナダコ(Octopus oliveri)という種類と混同されていました。しかし、最近の研究で、琉球列島に生息しているのは、アナダコの仲間とは別の種、A.aculeatus種であることが明らかになり、新たに「ウデナガカクレダコ」という和名がつけられたんです。
つまり、沖縄で「イイダコ」と呼ばれていたものの多くは、実はウデナガカクレダコだったということなんです!
まだまだ未知の海の世界
ウデナガカクレダコのように、私たちの身近なところに、まだ名前すら知られていない生き物がたくさん存在するかもしれません。沖縄の海は、豊かな生態系と、まだまだ解き明かされていない謎に満ち溢れています。
これからも、新しい発見を通して、沖縄の海の素晴らしさ、そして生命の神秘を私たちに教えてくれるでしょう。
いつ頃獲れる?
ウムズナーは石垣島では冬の11月~2月ごろの大潮の干潮時に海岸を歩くと発見できるそうです。
タコは夜間になると警戒心が薄れるそうで、干潮時に潮が引いて干上がっている場所で、15㎝ほどの深さのところで眠っていることが多いそうです。
発見できるといってもプロだからこそであって、一般ピーポーな私なんかがすぐに発見できるようなものではありません^^;
しかも夜間なので相当目を光らせていないと見つける事は難しいとか。
そんな、夜の漁の事を、いざりっていいます。
どんな道具でどうやってタコ捕る?
捕るにも道具が必要ですよね。
いざり用道具
まず、捕る道具は釣具屋さんなんかでよく見かける「イーグン」というもので、いわゆる「モリ」です。
モリの他にも普通のフォークを使って捕るという海人もいるそうです。
あと明るければ明るいほどいい、懐中電灯、水中ライトの方が安心ではありますが、
タコの捕り方
捕り方は様々で、まずウムズナーの餌となるカニを捕まえます。このカニもイーグンで捕ります。
そしてそのカニを、ウムズナーの巣の入り口に置いて少し離れて待機。
するとウムズナーは巣から出てきてカニを捕獲しようとします。そんなところをウムズナーの頭を狙って一突き!
というようなやり方だそうです。
言うだけは簡単ですが、まずは巣穴を見つけることから始まります。
ウムズナーの巣穴の入り口には綺麗に珊瑚のかけらや貝殻などが置いてあるそうで、おじぃ曰く「すぐ見つかるさー」と言っています。
が、たぶん相当難しいと思います(笑)
その他の捕り方には、巣穴を探しているとたまにウムズナー自体がふわふわ出てきて漂っていることがあるそうで、それを見つけた時にはそーーっと近づいてイーグン構えて一気に一突き!のやり方もあるそうです。
このやり方はいかにウムズナーに見つからないようにイーグンを構えられるかがミソで、見つかった場合は墨を吐いて逃げていくんだとか。
この作業を潮が満ち始めるまでの間ずーっと下を向いて歩き続けるので次の日は首が痛くなることもしばしば。
どうやって食べる?
さぁ、獲れたウムズナーはどうやって食べるんでしょう?
まずはタコの「ぬめり」を取るために塩もみをしてよーく洗います。そして頭の中身を取り除きます。
こんな感じで綺麗にぬめりと中身が取れたら下処理は完成です。
その後はお好みで「煮るでも焼くでもしたらいいさー」とのことです。
ちなみに私も食べさせてもらいましたが、みりん醤油で甘辛く煮たり、タコパスタにしたり、茹でただけでマヨネーズにつけて食べたり、タコだけにタコ焼きなんかも絶品でした!
ウムズナーをアテにしてオリオンビールであり乾杯!
ウムズナーは市場に回ることはほとんどないそうなので、こうして海人が捕ってきてくれるのを待つのがオススメです(笑)
写真は甘辛煮です。
それ以外は撮る暇なく食べてしまいました。すみません^^;
一般人はタコ捕ったらダメ?
これが一番気になるところ?かもですね。
ということで海上保安庁に聞いてみました!
私、「石垣島で一般人がタコを捕ってもいいのですか?」
海保の人、「基本的には禁止されています。石垣島以外も漁業権の関係で禁止されています。」
はい、そういうことです。
海のルール
海で海産物を捕るのには漁業権というのがあるので一般人が容易に捕ってはいけないのです。
たとえ海人であり、漁業組合に入ったとしても、捕っていい区域や期間なども細かい決まりがあります。
沖縄県の捕ったらダメなものや方法について分かりやすい資料があったので載せておきます。
手モリもゴムの付いてるのはいいけど、海人の使う水中銃はダメ。
ウミガメ罰金なんだ、
貝類は6月~8月まで、
エビ類は4月~6月まで、
捕獲したり悪い事をしている人を見つけたら、動画や証拠を撮り118海上保安庁まで、
ちなみに海人と一般人が一緒にタコ捕りに行ってもいいのですか?
という質問には、「一般人と海人がタコ捕りに行ったことをその海人が証明すれば問題ない」ということでした。
一つ、勉強になりました。
海にもさまざまな法律があるのでみなさんちゃんとルールを守りつつ、海遊びを楽しみましょう!