日本最南端にある有人島として知られている波照間島。
「緯度が低い」「灯りが少ない」という好条件から見れる波照間島の星空は、多くの天文学者や星空マニアたちがこぞって「波照間島の星空は日本一!」と絶賛するほどです。
ここではそんな波照間島の星空についての魅力や、より好条件で見るためのポイントをご紹介します。
波照間島の行き方は?
そもそも波照間島の場所を知らない人もいると思うので、簡単に場所をご説明します。
波照間島があるのは、沖縄県の八重山諸島です。
座標でいうと北緯24度・東経123度の地点で、人が住む島としては日本最南端の島となっています。
これは星空には関係ない豆知識ですが、波照間島にある郵便局は日本最南端の郵便局としても知られています。
あのWikipediaにも、最南端の郵便局「波照間郵便局」として掲載されているので気になった方はチェックしてみてください。
波照間島までのアクセスについてですが、石垣島から高速船で移動することになります。
波照間島には空港はあるものの、航空便は就航していない状態なので高速船を使う必要があります、片道約1時間の距離です。
時間など詳しくは以下のサイト、を参考にしてください。
「波照間島へのアクセス」 https://8yama.com/access/3185
さて、波照間島の場所やアクセスがわかったところで、メインテーマである「星空」についてみていきましょう。
波照間島で見る星空の魅力
波照間島まで行くのは少し時間がかかるので「長野や北海道など日本には他にも星空がキレイな場所はたくさんあるのに、なぜわざわざ波照間島まで行く必要があるの!?」と躊躇する人も少なくないでしょう。
ただ波照間島の星空には、他の場所では絶対に見られない魅力があるのです。
その魅力とは、「日本で唯一南十字星(サザンクロス)が見られる場所である」ということです。
本来、南十字星は南半球で見られる星座なのでハワイやオーストラリアやニュージーランドで観測できる星座です。
しかし、緯度が低く南半球(赤道)に近い波照間島では、石垣島よりも南十字星を観測できるチャンスがさらにあるのです。
満点の星空が見れる条件
南十字星の他にも、満点の星空を生み出すための条件が揃っていることも波照間島の魅力です。
- 人口が少ないので灯りが少ない?
- 緯度が低いことで星座が見えやすい(全天88星座のうち84星座が見える)?
- 大気が澄み渡っていて空気がキレイ
の3つです。
このように、「波照間島でも見られる星空」ではなく「波照間島でしか見られない星空」であることが、多くの人が絶賛してオススメする理由なのです。
最高の星空を見るために知っておくべき、3つのポイント
最大限に美しい星空を見るためには、いくつかのポイントを知った上で訪れる必要があります。
1.訪れる時期
波照間島で星空を見たい人は、4月下旬から5月上旬に訪れることをオススメします。
この時期の南十字星は、夜の10時から12時頃にかけて観測できるので夜の丁度いい時間帯で見ることができます。
南十字星は12月から6月頃までと比較的長い期間、観測することができますが、気温や時間帯を考慮すると、やはり4月・5月がベターです。
また台風の心配も少ない時期なので、好天に恵まれるチャンスも大きいと言えます。
満月の日も避けるといいでしょう、月が明るすぎる日は星の光が目立たなくなるからです。
2.観測場所
星空を観測したい人が必ず訪れるべきなのが、星空観測タワー、波照間島南端の高那崎という岬にあります。
波照間島で有名な観光スポットの1つでもあるこの星空観測タワーには、観測用の望遠鏡、開閉式の天体ドーム、プラネタリウム、星に関する資料室など、星空に関するさまざまなものが設備されています。
4月〜10月の間の夜は8時から10時まで開館しているので、南十字星の観測には最適なスポットです。
またタワーがある高那崎自体も、断崖絶壁が約1kmに渡って続く絶景の観光ポイントの1つなので、昼間の明るいうちに訪れて見てはいかがでしょうか。
3.宿泊施設
波照間島には大きなホテルやリゾート施設はありません。
石垣島から日帰りで訪れる人も多いですが、星空を観測するにはもちろん宿泊観光がオススメとなります。
島のいろいろなところに民宿や小さなホテルがあるので、そこを利用しましょう。こうした小さな宿泊施設で余暇を楽しむのも、島ならではの醍醐味なので一生の思い出になるはずです。
レンタルバイクやレンタル自転車を用意している施設もあるため、島のいろいろなスポットを回りたい人は利用するといいでしょう。
もっと詳しく島の星空を綺麗にみる為に、こちらも読んでみてください。
波照間島の星空 まとめ
以上、波照間島の星空について知っておくべきポイントをいくつかご紹介しました。
繰り返しになりますが、波照間島の星空は「日本で唯一無二の星空」です。訪れたいと考えている人は、好条件で見られるようにしっかりと計画することが重要です。
そのために、ここで紹介した3つのポイントをメモするなどしてぜひ参考にしていただければと思います。