沖縄には独特の文化や習慣がありますが、「結婚式」も沖縄ならではの特徴があります。
その違いを知れば、人によっては「沖縄スタイルの方がいいじゃん!」と思うはずです。
沖縄の結婚式はちょっと違う?独特な文化と魅力に迫る!
沖縄の結婚式は、本土とは異なる独特な文化と伝統が息づく、まさに「南国らしい」華やかなものです。
ここでは沖縄の結婚式について、沖縄以外の都道府県との違いにも注目しながら紹介していきます。
沖縄の結婚式の特徴(他の都道府県との違い)
招待状に出欠確認の欄がない
新郎・新婦が友人やお世話になった知人に出す招待状は、沖縄の場合、出欠確認欄がありません。というより、そもそも返信ハガキがついていないため、必ず来てくれる人か絶対にきて欲しい人だけに送るのが一般的です。
「招待状」というよりも「案内状」と呼ぶ方が近い表現かもしれません。
また沖縄では案内状が郵送で送られることは少ないです。
近しい友人や知人であれば直接手渡しすることが多く、たくさん呼ぶほど新郎・新婦はあちこち駆け回ることになります。
案内状を渡すことなく、口頭のみで伝える場合もあります。先ほども言ったように、近しい人はほぼ参加することが決まっていることから、わざわざ堅苦しい手紙を渡す必要はないのでしょう。
沖縄の結婚式が堅苦しくないと言える他の根拠として、案内状を出していない(もしくは口頭でも伝えていない)人も急に式に参加してくる、という点があります。
他の都道府県では考えられないことですが、沖縄では特に珍しいことではありません。
参加人数は300人以上が普通
沖縄の結婚式は一度に300人以上参加するのも珍しいことではありません。
沖縄以外の一般的なら結婚式なら、せいぜい100人で多い方ではないでしょうか。
沖縄では、親戚や友人・知人が多い人であれば400人、500人以上にもなります。
たとえば、「妹の旦那のいとこ」という遠い親戚の結婚式に参加することも珍しくありません。
その分ご祝儀は増えますが、振る舞う料理にかかる費用や招待する手間や時間は増えるというデメリットもあります。
ただ一生に一度の結婚式を数百人から祝ってもらえるというのは、何にも代えがたい感動があります。
大体がこの規模になるとホテルになります。
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伝統と現代が融合したスタイル
沖縄の結婚式は、古くからの伝統と、現代の要素が見事に融合したスタイルが特徴です。
- 伝統的な衣装: 新婦は、鮮やかな紅型や琉装の着物を身につけ、新郎は、羽織袴やかりゆしウェアを着用します。
- 伝統的な儀式: 三三九度(さんさんくど)や、首里王府時代からの伝統的な儀礼などが取り入れられます。
- 現代的な要素: 近年では、ビーチでの挙式や、リゾートホテルでの華やかなパーティーなど、現代的な要素を取り入れた結婚式も人気です。
ご祝儀は1万円
沖縄以外の都道府県は友人・知人からのご祝儀は3万円が一般的です。
沖縄は1万円が普通です。
1万円と聞くと少ないように感じるかもしれませんが、先述したように沖縄の結婚式は参加人数がとても多いです。
1万円でも結婚式の費用の大部分をカバーできることになります。
ただ、参加する側もたくさんの結婚式に行くことになるので、いわゆる「ご祝儀貧乏」になる人は他の都道府県と同じようにいます。
「なぜ1万円なのか?」は参加人数が多いこと以外に、沖縄県全体の所得が他の都道府県に比べて低い、料理にそれほどお金をかけていない、といった理由があります。
余興は参加者全員でする
余興は、友人や知人など全員で行うことが当たり前となっています。
一般的には、「新郎と新婦それぞれの友人だけ」や「職場の同僚だけ」といったスタイルが普通でしょう。
しかし沖縄の結婚式では、参加者全員がそれぞれ何かしらの出し物を用意したり、共同で行ったりします。
そのため、余興だけで1時間近い時間がかかることもあります。
はじめは「かぎやで風」という琉球舞踊から始まり、それを皮切りに他の出し物(ビデオ、歌、踊り、など)が進行していきます。
締めくくりは「カチャーシー」
カチャーシーとは、テンポの早い三味線に合わせて、手をあげて足でリズムを取りながら踊る沖縄特有の踊りです。
「沖縄の踊り」と言えば、ほとんどの人がカチャーシーを想像すると思います。
沖縄の結婚式の締めはこのカチャーシーで行われます。
最後の挨拶が終わった後に「唐船ドーイ」という曲が流され、それを合図に全員が踊ります。
カチャーシーは結婚式だけでなく、祭りや他の祝い事の場でも行われ、沖縄以外の人が見れば「これぞ沖縄!」と感じられるはずです。
「家族」を大切にする温かい式
沖縄の結婚式では、「家族」をとても大切にする気持ちが強く、親族や友人が集まり、みんなで祝福する温かい雰囲気が特徴です。
- 親族中心の結婚式: 本土のように、招待客が親族以外の人だけで構成されることは少なく、親族や友人など、たくさんの人が参加します。
- 賑やかでアットホームな雰囲気: 音楽や踊りも重要な要素で、賑やかでアットホームな雰囲気の中で、親族や友人が一体となって結婚式を盛り上げます。
- 感謝の気持ちを込めた儀式: 親族への感謝の気持ちを込めて、新郎新婦が親族に頭を下げる「三三九度」の儀式は、沖縄結婚式ならではです。
沖縄の結婚式は日本とアジア諸国の両方の特徴を持っている
- 「呼ばれていない人が急に参加する」
- 「参加人数が数百人規模」
- 「堅苦しいマナーがなく派手」
といった特徴を持つ沖縄の結婚式は、インドや中国などアジア圏の結婚式とも似ています。
例えば、インドでは結婚式で振る舞われる料理が無料なので、「結婚式があるらしい」と噂があればタダ飯を目的に呼んでいない多くの人が参加します。
近しい親族だけで100人以上になることもあるようなので、全員含めると沖縄の比ではないかもしれません。
また中国の結婚式では、スーツやドレスといったフォーマルな服装で参加する人は少ないです。
私服でも参加OKで、ジーンズやジャージで参加する人もいるなどラフなケースが多いようです。
お友達のヒデオマンのレポート
最後に
沖縄の結婚式のスタイルは、「アジア諸国と日本の特徴の両方を持っている」と言えます。
沖縄は琉球の時代から、日本の本州や鹿児島・長崎といった地域や主にシルクロードに関わるアジア諸国などと、貿易や文化を通して交流してきました。
そのことが、沖縄ならでは結婚式スタイルと生んだ主な理由でしょう。
ここで紹介した沖縄独自の結婚式に興味を持った人は、自分の結婚式でも試してみてはいかがでしょうか。
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